目の前で流れ出す、赤い赤い液体。
倒れ伏す、大切な存在。
……ああ、また、守れなかった。
どうして。
どうしていつもこうなってしまうのだろう?
「ソ……カル……」
誰も救えなかった。 誰も救えなかった。 誰も救えなかった。 誰も、誰も、何も、何も何も何も何も……――
大切なものはいつだって。
……この手のひらから零れ落ちていくんだ。
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