Destiny×Memories

Past.00


 目の前で流れ出す、赤い赤い液体。

 倒れ伏す、大切な存在。

 

 ……ああ、また、守れなかった。

 

 どうして。

 どうしていつもこうなってしまうのだろう?

 

「ソ……カル……」

 

 誰も救えなかった。 誰も救えなかった。 誰も救えなかった。 誰も、誰も、何も、何も何も何も何も……――

 

 

 大切なものはいつだって。

 ……この手のひらから零れ落ちていくんだ。 

 

 

 

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