――どうしてだろう。 どうして、うまくいかないのだろう。 何回、何百回何千回やり直しても、結末はいつも同じだった。 「どうして……ルト」 最愛の友人は、いつも生命を落としてしまう。 逃れられない因果。彼と自分の物語は、閉じた螺旋の中。 「だったら……――壊せばいい」 何もかも。世界の全てでさえも―― 「だからルト、待ってて」 助けに行くよ、大切な君を。