【神戦争】から一年。
平和になったローズライン国に忍び寄る、新たな脅威。
「なんだか、同じような日を繰り返してるみたい」
「あの人――確か、昨日も……」
静かに広がる混乱。“時を繰り返す”世界。
事態に気付いた“双騎士”たちは、再び動き出す……。
情報を集める“双騎士”たちに【世界樹】夜が齎したのは、一つの名称だった。
かつて死んだはずの彼は、“時を渡る”“繰り返す”能力により今もなお生きている。
――夜の精神に住まう【歌神候補】……ツィールト・ザンクはそう告げた。
「きっとこれは、ぼくの罪なのです」
何百年の時を超えて再会する、二人の【神】。
「おねがい、クロノス……もう、終わりにしよう……?」
「ルト。オレは……オレは絶対に、お前を諦めない!!」
癒えることのない傷と、深い哀しみ。
交わらない想い。――“生きる”こと。
――二人の運命の先にあるものは。